テキストサイズ

たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―

第2章 佐倉武




「……さて。この問題、わかるヤツいるかぁ?」


『はいっ!』


 あ。また実果留とかぶったよー。


「あははっ! すごいな、佐倉ー。転校してきてまだ一週間なのに、杉並と息ピッタリじゃないか。さすが親も認める『双子コンビ』だな!」

『そんなことないってー!』


 ……あ、まただ。

 みんな爆笑。


「武!」

「実果留!」

『マネするなってば!』


 またかぶって、先生までもが大爆笑。


「もう、武ってばぁ!」

「実果留こそ!」


 先生の言うとおりだ。もうクラスになじめてる。


 それも、この実果留のおかげだな。


 実果留がいて……ホントによかった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ