初めてのヌードモデル(詩織の回想)
第4章 全裸でいる時間
ゼミ室というアトリエに入る。
イーゼルで囲まれたモデル台。
10人ほどの学生。半数が男子学生。
系列校とはいえ、キャンパスは離れているから、それら大学生の誰ひとり面識はない。
教授が前説した。
短大生・詩織であるという最低限の情報が開示され、
さりげなくヌード初体験・コスチューム未経験だと付け加えられた。
教授の合図でガウンを脱ぐ。
一瞬で、一糸まとわぬ裸になる。
頭が真っ白になるとか、強烈な羞恥を覚えるということはなかった。
30分前のパンツを脱いだ時点が羞恥のピークで、パンツを穿かないで人間社会の中で過ごしたことの異様さが羞恥心を消したのだと、あとで自己分析したが、はたして正しかったものか。
白い布を敷いたモデル台を見て緊張したことを覚えている。
その上で、私はオブジェに変わる。
イーゼルで囲まれたモデル台。
10人ほどの学生。半数が男子学生。
系列校とはいえ、キャンパスは離れているから、それら大学生の誰ひとり面識はない。
教授が前説した。
短大生・詩織であるという最低限の情報が開示され、
さりげなくヌード初体験・コスチューム未経験だと付け加えられた。
教授の合図でガウンを脱ぐ。
一瞬で、一糸まとわぬ裸になる。
頭が真っ白になるとか、強烈な羞恥を覚えるということはなかった。
30分前のパンツを脱いだ時点が羞恥のピークで、パンツを穿かないで人間社会の中で過ごしたことの異様さが羞恥心を消したのだと、あとで自己分析したが、はたして正しかったものか。
白い布を敷いたモデル台を見て緊張したことを覚えている。
その上で、私はオブジェに変わる。