ヌードモデル詩織・初めての夜
第3章 浴衣について
▼
こうなるよね。
ぴったりくっついた布団。
脱衣場からは浴衣で戻った二人は、部屋に入るなり思わず笑ってしまった。
「好きにしていいよ」
小さい声だったけど、はっきりと言えた。
さりげなく、彼が私の背後に立とうとする。
それを軽く制して、私のほうから彼に向き合った。
好きにしてという言葉と矛盾するのに、彼はうまく合わせてくれた。
帯が解かれ、落ちた。
襟を開かれ、素肌が覗いたのは一瞬だけ。
浴衣が落ちた。
白いシルクのショーツだけの裸身が現れた。
室内灯に照らされた肌は、彼の視線を浴びて、さっと朱がさした。
それもほんのわずかな時間。
私はお尻を押されて部屋の奥へ歩かされた。
この場合は、背中ではなくお尻が正解だった。
▼
私は、とりあえずのように布団の中に入り、呼吸を整えた。
──大丈夫。まだ平常心だわ。
部屋の灯りが消され、すべてを脱ぎ去った彼が布団に入ってくる。
▽
こうなるよね。
ぴったりくっついた布団。
脱衣場からは浴衣で戻った二人は、部屋に入るなり思わず笑ってしまった。
「好きにしていいよ」
小さい声だったけど、はっきりと言えた。
さりげなく、彼が私の背後に立とうとする。
それを軽く制して、私のほうから彼に向き合った。
好きにしてという言葉と矛盾するのに、彼はうまく合わせてくれた。
帯が解かれ、落ちた。
襟を開かれ、素肌が覗いたのは一瞬だけ。
浴衣が落ちた。
白いシルクのショーツだけの裸身が現れた。
室内灯に照らされた肌は、彼の視線を浴びて、さっと朱がさした。
それもほんのわずかな時間。
私はお尻を押されて部屋の奥へ歩かされた。
この場合は、背中ではなくお尻が正解だった。
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私は、とりあえずのように布団の中に入り、呼吸を整えた。
──大丈夫。まだ平常心だわ。
部屋の灯りが消され、すべてを脱ぎ去った彼が布団に入ってくる。
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