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ゴッドフィンガー田螺

第3章 ホラ、昨日までの田螺とお別れしよ?

「私のよ……」



「……はい?」



「私の血よ……」



姉ちゃんは、自分の血と言った。
恥ずかしそうに下を向いて。



「えっ……まさか生理……」



「……!んな訳ないでしょ!?流石にそれは準備してるわよ!」



ですよねーwwwwいや、イマイチ生理ってどんな感じでおこるのか解んねえからwwww



姉ちゃんは、袖のある長めの服を捲って左手の傷痕を見せた。二の腕辺りに三本のひっかき傷のようなものが出来ていた。



「昨日お母さんにね……ちょっと……」



寂しそうな顔をして、傷痕をさする姉ちゃん。



「何?お母さんに、雌豚!!!とでも言ったの?」



「言うわけないでしょ」



左様でこわすかwwwwwwwwおいどんの思考は少し狂っとるようでごわすwwww



「お母さんね……精神科に行ってるの……お父さんが亡くなってから……ひどくってね……それで、昨日安静になったって病院から連絡着たから少し家に帰って来れたんだけど……急に騒いで……それで、この傷……」



あ~らら……お母様精神的に病んじゃってる方ですか……



「……なんか、すんません……いきなり怒鳴って……」



「……ううん、ありがと……!こんな話ししたの君だけだよ!」



姉ちゃんは、少しぎこちないがさっきのような笑顔を見せてくれた。
なんかほっこりした。



「じゃあ俺、帰りますね……すんません、お邪魔しちゃって」



「いいよいいよ!今は、お姉さん暇だから!」



俺は、立ち上がり部屋から出て玄関に向かった。


「じゃあ、姉ちゃん。ありがとうございました~」



「あ、ンゴ君!」



俺は、玄関のドアを掴みながら姉ちゃんの方を向いた。



「明日も暇だったらウチにきなよ!」



「……はい!!!」



あれ……俺なんかキモヲタ変態ニートだったのにキモヲタ変態リア充になってねぇか?wwwwwwww


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