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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

 歳はもうすぐ19歳、今日から大学生だ。

 もう制服を着る必要もなくなって、私は好きな服を着ることが出来る喜びを、少しだけ感じていた。
趣味である服を纏っていると、美鈴ちゃんは「綺麗なふく......」と羨ましそうに呟くのだった。
当然彼女は、死んでいるので服を着替えることも出来ない。

 私は彼女の声から逃れるように服を着替えた後、外へと出た。

 外は明るく、雨が降る訳でもない晴天。とてもいい天気なのだが、私の目の前に広がる景色はというと、混沌に満ちていた。

 道を歩いている頭から血を垂らした女性......。轢かれたのか内臓を垂れ流し、ズルズルと地面に臓物を引き摺らせている猫。地面から生えた無数の手......。

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