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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

 思わず瞳を閉じてしまいたくなる光景だが、残念ながらこれが毎日見えてしまうので慣れてしまった。
いつから見え始めたのか......思えば彼女が私に引っ付いた頃からだった気がする......。

 となれば、彼女が居なくなれば私はこうした光景から解放されるのだろうか?

 ――少し考えるがそういう訳ではないだろう。という答えにいつも辿りつく。この光景と共に、私は過ごしてきたのだ。

 きっと彼女が私に憑いているのだって、何かの必然なのだ。

 ――だからこの悪夢からは逃げられない。――もうとっくの昔に諦めている。

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