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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

 ずっと家の前で立ち止まっていたせいもあって、美鈴ちゃんから声を掛けられてしまった。

あまり外で彼女と話したくはないのだけど、こればかりは仕方ない。

「行こっか」

 少しばかり未練を残しつつも本家の前を後にする。懐かしい香りが鼻についた気がした。優しかったおばあちゃんとおじいちゃん。

 ふたりの顔を思い出しながら大学へと向かった。



――――。

「おっきーい!」
「そうね......」

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