ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中
第2章 悪夢のような現実のはじまり
私に遺されたのは、暗い部屋と机に置かれた、この土地に行くための新幹線のチケット。
そして、生活費だかお小遣いだか知らないけど、端金としか言い様のない5万円である。
――5万って何よ。大体新幹線一本で行ける場所でもなかったから、電車やらタクシー使って交通費で1万円ほど消えた。
そして4万では当然生活が出来ないので、今の私は本家のヒモである。
情けなくて堪らない。本家的にも私は孫にあたる存在だから、仕方なく呼んだようなものだろうし、霊が見えるってだけの半端者でしかない。
除霊やら、降霊やらは当然出来ない。これから修行が必要らしい。
で、見えているだけでもそんな家の人間だから、私は滅茶苦茶気味悪がられている。そういうことだ。
遠い都会なら、私の家のことなんてバレないけれど、こんな田舎町じゃあ隠しようがない。
そういった意味では遠方に越した母は正しかった。
そして、生活費だかお小遣いだか知らないけど、端金としか言い様のない5万円である。
――5万って何よ。大体新幹線一本で行ける場所でもなかったから、電車やらタクシー使って交通費で1万円ほど消えた。
そして4万では当然生活が出来ないので、今の私は本家のヒモである。
情けなくて堪らない。本家的にも私は孫にあたる存在だから、仕方なく呼んだようなものだろうし、霊が見えるってだけの半端者でしかない。
除霊やら、降霊やらは当然出来ない。これから修行が必要らしい。
で、見えているだけでもそんな家の人間だから、私は滅茶苦茶気味悪がられている。そういうことだ。
遠い都会なら、私の家のことなんてバレないけれど、こんな田舎町じゃあ隠しようがない。
そういった意味では遠方に越した母は正しかった。