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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

「んなもん決まっとるやーん。そーーれっと!!」

 女の声を合図にしたように、いきなり警報機の音がどこからともなく鳴り始めた。けたたましい音に、生徒は驚き、当然ながら私も驚いた。

 ポ、ポルターガイストだ......。つか、この女――。


 人の心は読めるわ、ポルターガイスト起こせるわって、凄まじい力持ってるんじゃないの!?


「何ぼさっとしとんねん。さっさと行くでー」
「あ......ちょっと! 待ちなさいよ!!」

 相変わらずうるさい音が鳴っている中、私は入学式会場から出ていくあの子を追って駆け出していた。

 聞きたいことは色々あったが先ず初めに聞きたいのは――。

 ――貴女は誰なのか、ということ。

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