ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中
第2章 悪夢のような現実のはじまり
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「はい、取り敢えず自己紹介からいこうか。
うちの名前は橘 雅(たちばな みやび)。
大阪からここに転校してきた、あんたより少し先輩の19歳。
死因は自殺。大体......5、6年前かな~。他なんか聴きたいことある?」
「.........ちょっと待って」
「うん」
少し整理をさせて欲しい......。まぁ、心が読めてるだけあって、粗方のことは自己紹介してくれた。
5、6年前なら力が強くてもあんまり疑問はない。他に気になること、といえば――。
「......あんた、私と会ってラッキーだって言ってたけど、あれはなんで? 別に私あんたのこと成仏させたり出来ないのに......」
「だってうち、成仏する気ないもん」