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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

「そいつの最初の講義がそこって知ってて、そこで自殺してやったんよー。
もう、死んだ後ゲラゲラ笑ってやったわー。
あいつ、うちが使ってた机の上で首吊ったって知ってゲロ吐きよってー、うちの体液とか尿とかついとるけもう、その机使いとうないって大泣きしとってさー。

 当然、教室封鎖されてて入れへんかったけど、ドアの前であんたのせいでその席二度と座れないとか叫んでたんやで?? 爆笑したわーー」

 ――。

 もう、なんと言えばいいか分からなかった。

彼女はとても気持ちよさそうに憎しみを語っていた。
とても楽しそうに――
それはそれは邪悪に......。

 恨めば恨むほど。

 霊というものは力が強まる。

 そして邪悪になっていく。

 悪霊へと近づく。

 誰かに危害を加え、加害者だけならまだしもいつか、見ず知らずの誰かを危険に晒すかもしれない物へと変貌していく。

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