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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

「うちな......。

 本当は死にたくなんてなかったんや。

 なんかさぁ、負けたみたいやん。でも、そうせな抜けられる気ぃしかせんかったしさ、なんつーの、ちょっとはなんか感じるやろ、とか。

あんたみたいに後悔するやろうとか色々考えたけど、結局――うちのした事って無駄やったんよ。

 どんなに身体張ろうが命張ろうがクズはクズのまんまなんよ......。それ知ってしまって、むなしゅうて、むなしゅうて......」

「............それで、成仏出来なかったってわけ?」

「うん。

 あんたみたいな、初対面の子ぉにこんな話しても仕方ないんやけどな、でも、誰かに聴いて欲しかったんよ。自分が苦しかったこととかさ......。
あんたと出逢えてラッキーやった。てのは、そういうこと。

 成仏できる訳じゃあないかもしれんけど、楽にはなれる。

 いつか、解放される気がする。それだけでも、あんたは稀有な存在やねん」 

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