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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

 ――息を呑む。

 校門前はとても静かで......世界が一瞬止まったようだった。

 誰も居ない......そんな筈はないのに、そう思ってしまう程に......。

「あかん!」

 隣で雅が叫んだ。
 いつの間にか――彼は私の目の前に居た。


「――貴女が......有姫(ありひめ)お嬢様でしょうか?」

 ――は?

 一瞬全員がぽかん、とした時彼は雰囲気を察したように「あ、失礼」と告げる。

「いえ......ゆうき、と読むのでしたね。すみませんあまりにも――

 変わったお名前ですので 間違ってしまいました」

 .....................。

 なんだこいつ!!

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