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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

 怒りと恥ずかしさで顔が真っ赤になりそうになっている時に隣で雅が「ありひめ...ありひめって」とクスクス笑っているのが聞こえた。

 いや、あんたに笑われるのもなんか癪だわ!!

「――なんと言いますか......変わったお友達をお連れですね。流石“的良(まとら)”様の孫娘であらせられる」

 ――的良――? それは......。

「......おばあちゃんのこと......知ってるの?」
「ええ、私は分家の人間ですので」
「え? 分家の?」

「はい。小鳥遊家の者です以後お見知り置きを」

 嗚呼――。

 私の事知ってたのはそういうことか、なぁんだ。と安心仕掛けた時、私とその人の間に割って入るように美鈴ちゃんが飛び出してきた。

習うように雅も同じ行動を示す。

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