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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

「初めまして、改めて名乗らせていただきます。

 私は小鳥遊家の召使い。小鳥遊 初音(たかなし はつね)と申します。

 血は繋がっていますが跡継ぎには選ばれなかった者にございます。まぁ、私は男ですしね......そこはどうでも良いのですが。

 私は貴女のように家を継ぐ者の世話役に選ばれた人間だ」

 あ......これが、聴いていた人......。
 そう思うと彼は傅くのを辞め、私は正面から見据えた。

「先程のお嬢さんの言う通り私は悪霊です。――貴女の目にハッキリと見える程の力を持つ......そんな悪霊だ。

 人と思ったでしょう? 実際、少しでも霊感があれば私は見える。そんなものが傍に居れば......貴女には嫌でも霊力が移る。宝条はそう考えたようです」

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