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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第3章 過去

 その言い方は、何処か厭味のようで。
 そして背後から貫かれるような、痛みと恨みを感じた。

「知り合い......なの? お母さんと......?」

「知り合い......なんて容易い言葉で済まされる関係ではないですね。
 ――何れにしても、貴女が知るにはまだ早い」

 ドロドロとした恨みの感情が、直接身体に伝わってくる。

 ――嗚呼、また動けなくなる。縛られる。この男は一体私の母と何があったというのか、私の母に何をされたというのか。そもそもこの男は――。

 ――――。
 いつ、死んだのだろう。

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