テキストサイズ

ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第3章 過去

 ――――。
 それはなんとなく分かった。

 多分こいつは、力を使えば私なんてどうとでもなると言いたいのだろう。動きを封じることなんて造作もない。

 もしかしたら“殺せる。”ということを伝えたかったのかも、しれない。

 確かにそれだけ恨みが強ければ人だって殺せるでしょうよ、何があったかは知らないけど。

 流石、悪霊。というか化け物に近いわね、これは――。

「分かったから......身体、動かせるようにしてくれるかな......? さすがに脚上げたままは痛......」

 ん? 待って。

 私脚、上げたまま? てことはこいつ............。


 今、私のどこをガン見しながら話してることになるのかしら......?

「............お嬢様。18歳だというのなら、もう少し大人びたパンツ履きましょうね。いった!!」

 ――体、動きました。取り敢えずさっき透けた腹に一撃入れてやった。

 なんか、殴れるかどうかもこいつの気分次第みたいなので。うん。

 すっげぇムカつく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ