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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第3章 過去

 𓇼𓆡𓆉

「あれ......?」

 気を取り直し校門から出ると、おかしな事に気がついた。

 いや、今までだって充分に色々とおかしかったのだが、それとはまた別に――。

 校門の外には何も居なかったのだから。

 ――人が、とかではなく霊が。

 あれだけ私の目の前に毎日現れていたあの有象無象達が、どこかに行ってしまったかのように跡形もなく消えていた。

 ――え? なんで? 随分と綺麗な道ですね――。

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