ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中
第3章 過去
「ここがキッチンね。あんまり私使わないから綺麗なままなんだけど」
「そうですね。しかも広いキッチンですし......」
――そして、最新式だったりする。恐ろしき、宝条家の財力。
取り敢えず1階から順番に家の中を案内する。
「ここがお風呂でー」
「ふんふん」
「ここがトイレでー」
「ふんふん」
......こいつ、風呂とかトイレ使わないだろうから、いらないとは思うけど......。
「トイレは兎も角、お風呂は使いたいですよ。気分だけでも綺麗ではいたいので」
分かるような......分かんないような......。まぁ、こいつなら風呂に入れるような気もする。うん。
ついでに普通にトイレもしそうな気がする。まぁ......あんま考えんどこ......。