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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第3章 過去

 もし之が運命であるとするならば、私は抗いたかった。だが、到、仕方ない事なのかもしれない。

 私は初音が“忌み子”であると知っていながら18年間、姫子同様に育てたのだから......。


 ――姫子?

 この名前を見て私は首を傾げる。


 ――母の名前だ。母同様育てた。ってことは、これは祖母の日記なのだろうか? その前に、忌み子ってなんだろ? 疑問には誰も答えることはなく、文書は進んでいく――。

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