ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中
第4章 刹那の口付け
やがてそいつとの間に私が産まれ、2歳までは一緒にそいつの家で暮らしていた。だが、私の記憶のないその頃に、父親は出ていった。
――赤ん坊の頃から――どうやら私には見えていたようだ。それが、5歳の頃にまた見えるようになっただけ。
霊の見える私を、相手は気味悪がった。直ぐに私に霊が見えている事がわかった本家の家の人間が、私を引き取りにきた。それが――うちの家から父親が消えた訳だった。
母は、最初のうちは本家の人間を断っていた。どうせ子供の頃のうちだけだから。
と、おばあちゃんとの仲も良くなかったから父親が去ったあとも本家の人間を追い返し続けた。だが――美鈴ちゃんの葬式の日から、本家の人間を追い返さなくなった。
その日から本家の人間と、祖母は私に頻繁に干渉するようになる。
そしてそれに伴い母との距離が空いた。小学生になった頃に正式に私を跡取りにしよう決まりかけて、色々と教えて貰うことになった途端。
――母親は面白くなくなったらしく、私を連れて家を出た。
――赤ん坊の頃から――どうやら私には見えていたようだ。それが、5歳の頃にまた見えるようになっただけ。
霊の見える私を、相手は気味悪がった。直ぐに私に霊が見えている事がわかった本家の家の人間が、私を引き取りにきた。それが――うちの家から父親が消えた訳だった。
母は、最初のうちは本家の人間を断っていた。どうせ子供の頃のうちだけだから。
と、おばあちゃんとの仲も良くなかったから父親が去ったあとも本家の人間を追い返し続けた。だが――美鈴ちゃんの葬式の日から、本家の人間を追い返さなくなった。
その日から本家の人間と、祖母は私に頻繁に干渉するようになる。
そしてそれに伴い母との距離が空いた。小学生になった頃に正式に私を跡取りにしよう決まりかけて、色々と教えて貰うことになった途端。
――母親は面白くなくなったらしく、私を連れて家を出た。