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異常性愛【BL】

第1章 1

 其れは医者にも言われた。

 精神病、というよりは之はパーソナル障害なのだから。治しようがない――。

 子供であれば、やりようはある。小さい頃から分かっていれば、定期的に病院に通うなどして、人間らしさを教える事が出来た。と、そう告げられた。

「別に――治す気はないのだがな」
「え!? なんでですか?」
「特に――問題がないから......」
「そうですか? 普通にあると思いますけど!」

 ――そう言われても、考えつかないのだが......。

「例えば?」

「いや! 貴方の学校での評判とか! めちゃくちゃ悪いじゃないですか!!」
「そう......だが」
「生徒との関係性も余り良くないでしょう!」
「いや......良くない訳ではないと思うが......。抑、生徒と仲良く等しなくとも良いだろう」
「友達感覚とかは、確かに僕も良くないとは思いますが、学校の信頼問題に関わります!」

 ――其れも......そうだが......。

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