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異常性愛【BL】

第1章 1

 何処かで殺人事件が起こる度、其の犯人達が他人で有るとは思えなかったのだ。
屹度、私と同じだ。釦をかけ違えただけ。螺が少し外れただけ。

 ――――そうとしか感じなかった。

 先に告げた通り、私は人を殺した事はない。だが、人を脅した事は幾度もあった。

 嘗て、私に不当に成績を下げられた。と抗議してきた生徒と親が居たが、私はそいつ等の秘密という秘密を掲示板やら興信所やらを使い片っ端から調べあげ、恫喝の材料にした事がある。

 其の結果、正気か。と言われた。

 私は其れに対し正気だと答え、双方共に堕ちるか、無かった事にするか選べと宣った。

 ――結果的に、其れは無かったことにされた。
唯、不貞の事実等まで私が暴いた為、生徒の親は離婚した。其の件に対し私は一切の興味が無い。

 教師や校長を脅した事もある。弱味等人間には幾らでもあるのだから、裏を調べれば楽だった。

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