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ヌードモデルと緊急事態

第5章 剥かれて

スカートの脱がしかたまで知ってるなんて……。

留め金を外しファスナーを下ろし、太腿まで引き下げてから、彼は布地を切断した。

あと一枚で、私は全裸。

いつもなら彼の手がショーツにかかり、お尻から露わにされ完全に抜き取られるのを、私も腰を上げたり膝を曲げたりして協力する。

思い返すと、その行為はいつもベッドの中だった。

そのまま二人は たいてい正常位をとるので、組み敷かれた私の裸体がさらされることはない。

それにくらべて、今日のプロセスはなんと異常なのだろう。

愛撫も快感も与えられず、ただただ雑然と剥かれていくだけ。
しかも、すべてを見られながら。

ショーツは、あっさり取り払われた。

左と下を切られ、引っ張られただけ──それだけでにすべてが終わった。

こうして私は完全なヌードにされた。

しかも、ヌードモデルとして全く経験したことのない凌辱のプロセスで。

私は恥部を露出したまま、縛られている。
死んでしまいたいほどの屈辱だった。

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