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愛は、メロディにのって 「改訂版」

第1章 愛は、メロディにのって

         9

 望さんの舌がわたしの口の中に入ってくるので、びっくりしました。
 わたしがびっくりしたのがわかったみたいで、
 「キスも
  はじめて?」
 わたしは、コックリと頷きました。
 「それなのに
  ああ
  それなのに」
 望さんは、ギュッといっそう力をいれて、わたしを抱きしめてくれました。
 そして、そのまま、
 「百合さん
  百合さん」
 と言いつづけて、ずっと抱きしめていてくれました。
 どのくらいたったでしょうか。
 望さんが、
 「プレゼントの
  包装紙を
  とっていいですか」
 と言いました。
 「いいですけど
  もっときれいな
  プレゼントにしたいので
  シャワーを浴びたいです」
 「そうだよね
  私は
  あがってるみたいだ」
 「うふふ」

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