無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

私の地元は田舎なので、古いアパートを借りれば、家賃は相当低く抑えられます。


しかし、電気代、電話代、ガス代、水道代、食費代、色々合わせると月に五万は飛んで行ってしまう。


親からの仕送りなんて嫌なので、私はバイトをして日々をなんとか生きている。


まあ普通のコンビニバイトだ。レジを打ち、品出しをし、たまにサボり、肉まんを蒸し、仮眠し、スマホをいじり、間食をし、接客をする仕事。


それでも月のお金が足りない時は、店長に頼んで給料を前借りさせてもらっている。優しい店長で助かる。


しかし、そこの先輩に、多村という男がいる。


多村は私より一ヶ月ほど先輩なのだが、しかし、態度が大きい。客前で私を怒鳴ったりするし、仕事を私に任せて自分だけサボっていたりする。


まあサボりは私もよくしてるから別にいいんだけど。


そんなある日、いつもは滅多に顔を出さない店長が店に来ると聞き、私はいつものように、店長が来ることなんて知らない多村にこき使われてやることにした。


すると、多村の態度を見た店長は多村の髪の毛を掴んで従業員室に入って行った。


しばらくして出てきた多村が私に何度も謝ってきたのだが、その顔は血まみれだった。


私は店長に逆らわない。前借りもしない。