無表情の宇野くんA
第19章 私とホラ吹き③。
「そこで私は言ってやったわけよ。『ショーケースのダイヤと可愛い女の子のパンティは、盗むためにあるんだぜ』ってね」
「ただの盗人じゃねえか」
さておき。
私は安純に、中学時代の同級生が同じ高校だったことを話しました。
最近、安純は私のプライベートを報告する係の方なんじゃないかと思い始めている。
「へえ、逆に今までよく気づかなかったね。中学の頃にどこの高校に進学するとかそんな話しなかったわけ?」
「私は友達がいないから、友達とどんな話をしたらいいのかわからないんだよ」
「ああ、なるほど、だからか」
「だからってなんだよ」
そして我ながら悲しくなる発言だった。
「ただの盗人じゃねえか」
さておき。
私は安純に、中学時代の同級生が同じ高校だったことを話しました。
最近、安純は私のプライベートを報告する係の方なんじゃないかと思い始めている。
「へえ、逆に今までよく気づかなかったね。中学の頃にどこの高校に進学するとかそんな話しなかったわけ?」
「私は友達がいないから、友達とどんな話をしたらいいのかわからないんだよ」
「ああ、なるほど、だからか」
「だからってなんだよ」
そして我ながら悲しくなる発言だった。