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無表情の宇野くんA

第34章 五味さんと宇野くんと④。

二人は映画を見終わって、近くのファミレスへと入りました。


ほぼ同席みたいな横になってる席の壁側に私は一人で座ったのだが、全然気付かれなかった。


てっきり克服したのかと思っていたのだが、宇野くんはまだあんまり話さないようで、スマホで文字を打って、機械音がその文字を読み上げる。


『そういえば、この前学校でどうしたの?』

「学校って、なんのこと?」

『だ〜れだっていって、そのあと目を突いてきて』

「え?私そんなことやってないよ?目を突くって酷い」


バレた。

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