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阿保くんは普通の子だ。


普通というのは普通ということで、携帯電話の文字入力で「ありがとう」と打とうとして「ありがとえ」となってしまったり、「了解」と打とうとして「妖怪」と変換してしまったりする普通の子だ。


そう、彼は普通なのだ。


彼は歩いて十分のスーパーや薬局より、家から近所のコンビニで買い物を済ませてしまう。


コンビニで全て事足りてしまうが、それでは値段が高いのでスーパーに行ったほうがいいのだが、しかし彼はめんどくさがりなのだ。


喜怒哀「楽」というように、人間は楽をしたい生き物なのだ。


彼はコンビニで、152円で売られている1Lの紙パックよりも、同じ値段かそれ以上で売られている500mlのペットボトルを買っている。


それが普通なのである。なぜならば味が違うから、そっちの方が美味しいからである。