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無表情の宇野くんA

第8章 私と同級生③。

久しぶりに会ってご飯を食べる場所は、ファミリーレストランでした。


前回大毛さんには奢ってもらったので、今回は五味さんと宇野くんの奢り。


私は1円たりとも払わない。むしろ財布を持って来ていない。ほとんど無銭飲食ぐらいの気持ちでここまでやってきた。


ちなみに、前回大毛さんとご飯に行ってから二週間経っていないくらいだ。


それはさておき。


示し合わせたように全員制服で来ていて(大毛さんも何故だか中学の制服を着ていた)、私だけ私服で、コスプレパーティーに迷い込んだかと思ったのだが、これは新手のいじめだと認識しておく。


席順は、宇野くんと五味さんが奥のソファみたいな席に、私と大毛さんが通路側に並んで座った。


いやいや、いくら友達とはいえ、男と隣同士というのが居心地悪いのだが。五味さんは気を遣える良い子ではなかったのか?


しかも、大毛さんは体がでかいので、私と肩はくっつくし、左利きの大毛さんのせいで膝がぶつかる。


目の前で五味さんが、宇野くんの口元に、フォークでブロッコリーを運んで行ったときはさすがにキレた。

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