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第2章 上手くいかない日(A×N)

相葉「ちょ、ニノちゃん?そろそろ…!」

二宮『まだ飲めますぅ』

相葉「でも、でも、!これ以上は明日が、!」


酒の力を借りて忘れようと必死になったが故にこのザマ…。発想が幼稚かよ。自分。

必死に明日の為にと俺を止めようとする相葉さん

何処までもこの人はお人好しだ。
…まぁ、言い方変えりゃあ優しいという意味だけど


相葉「ねぇ、ニノちゃん、」


心配そうな目で見てくるソイツにまるで独り言を話すようなトーンで今日あったことを言った


二宮『俺、馬鹿みたいでしょ…酒で忘れようとか』

相葉「ニノ…」

二宮『どんなに酒飲んでも消えやしないのにさ…』
『いつもは引きずるような事でもないのにこんなにも今日はつっかえて……』


持っていたビールの缶に力が自然と加わってベコっとへこみ耳障りな音が響く

…この時の俺は酔いが回りすぎてたんだよ。
じゃなきゃあんなこと…してなかった!


相葉「ニノちゃん、落ち着いt…んっ?!」

二宮『んっ…ふっ』

相葉「ニノ、…んんっ、」


ソファに腰を下ろしていた相葉さんに乗り上げて跨った俺はそのまま相葉さんの口に自分の唇を引っつけた

状況を理解していない相葉さんは俺の背中をトントン叩いて引き離そうとする

静かに唇を離すと相葉さんが驚いた顔をして俺の事を見てきた


相葉「ニノちゃん、?!どうしたの?!」

二宮『…ふっ、だっ、て、』

相葉「ちょっと、!泣かないで?ごめんね?!」
「責めてないよ!びっくりしただけだから!」

二宮『お酒、じゃ、忘れられ、ないし、!』
『だから、まぁくん…落ち着かせて、?』

相葉「っ」


突然溢れてきた涙にどうにも出来なくて相葉さんが俺の涙を見て動揺した。

相葉さんは俺がした事に抵抗したから泣いちゃったと勘違いしたようで必死に弁解をしてきたけどその事で泣いてるわけじゃないし……

酒の力もあってか素直になれていつもは言わないであろう〝お誘い〟をしてみたり…

初めこそ目を見開いて口を開いた相葉さんだけどここは長年の付き合い。一瞬にして察してくれた。


相葉「うん…うん。良いよ。」
「俺がニノちゃんを落ち着かせてあげるから…泣かないで?」

二宮『…ぅん、』

相葉「ニノちゃん…………和…ベッド行こうか」

二宮『…ん』

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