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第1章 一目惚れは永遠に.......(O×S)

翔くんに出会ったあの日から9年。
月日が経つのは本当にあっという間だった

けど…どこか長く感じていたのもまた事実で………。
それはきっとこの9年間、翔くんの事を思い続けて来たからだろう

俺は今……あの町を出て大都会の東京に居る
元々居たのが田舎すぎたせいも合って東京に来て6年経っても尚未だに都会すぎるこの街に慣れていない。


大野『翔くん……今貴方はどこに居るの?』


毎日毎日、同じセリフを吐くだけでなにも変わりやしない。
会いたい気持ちだけはどんどん大きくなっていって情けない…………


「大野先輩!そろそろ打ち合わせです!」

大野『あ、あぁ。今行くよ……』


無事に就職も出来ていて暮らしとしては今のところ不自由はしていない。
けど、やっぱり翔くんが居ないと満足できない

こんなの……俺のわがままだよな。




「大野〜、出来したぞ!今回の案件無事に取引出来そうだ!」

大野『あっ本当ですか?』

「あぁ。間違えなくこのまま順調に進むだろう。」

大野『ありがとうございます…』

「そこでだ!」

大野『はい?』

「よくこの案件を無事に果たしてくれたお前に褒美をやろうと思う」

大野『と、言いますと?』

「休みだ!」

大野『え!』

「しばらくまともに休めてなかったしな。一週間の休暇をやる。」

大野『いっ、一週間もですか、!』

「あぁ。久しぶりに羽を伸ばしてみろ!」

大野『ありがとうございます!!』

「今日はもう上がっていいぞ」

大野『はい!失礼します……!』


久しぶりに大きな案件を任されてまともな休みもろくに取れぬままここ何ヶ月かが進んだ。

その頑張った成果が出て一週間の長期休暇が貰えて……
今更ながらに、自分が任されていた案件の大きさを思い知らされる。


大野『一週間……か。』


釣りも行きたいし久しぶりに絵も描きたい…………
やりたい事は沢山あるけど、それよりも先にもっとやりたい事がある


大野『翔くん……………………会えるかな?』


そう。あの海に行って翔くんに再開したい。
やっぱり再開するならあの場所がいいしきっと翔くんも来れるとなれば真っ先にあの場所を選ぶはずだ


大野『そうと決まれば荷造りだな!』


いつもより足取りが軽く、気持ちもスッキリした気持ちで家に向かった…。

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