テキストサイズ

見破られたヌードモデル

第2章 偽りのヌード

スカートのホックを外して、ファスナーを下ろすと、ごく自然に床に落ちた。

私はショーツ一枚。

(こんな姿になったのは、浴衣を着たとき以来だった。
着付けをしてくれた友人の母親は、ためらいもなく私にパンツだけになるように促した。
言われたままの姿になった私は浴衣用のスリップを着せられてから、ショーツを抜いてしまうように勧められ、従った)

とにかく、画家の目の前でショーツを脱がなければならない。

もう一度言うが、普段はガウンの下に何も身につけないでアトリエ入りしている。
だから、ワンタッチで全裸になれる。

全裸でいる間は完全に平常心でいられるが、それは裸になっていくプロセスを見られていないからに他ならない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ