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店長「そちらでお待ちください」

矢野「はいっ…」

店長「…」

矢野「…はぁ…っ…」


邪魔にならないよう
死角になる場所に通された矢野
鏡張りの店内に緊張しながら乃愛を待つ事、数分…


矢野「！？」

店長「いらっしゃいませ」

男性「こんばんは」

矢野「…」


乃愛かと思ったが現れたのは男性だった
男性は店長に何かを見せると
奥の席へ通された


矢野「…」

男性「店長、乃愛ちゃんは？」

店長「用事で少し遅れてるんです、もう
来ると思いますけど」

男性「そっか」

店長「ご注文の方は？」

男性「乃愛ちゃんが来てから頼むよ」

店長「かしこまりました」

矢野「…」


店に来たのに
注文は乃愛が来てからなんて
しかも店長はお客に水もお絞りも出して
いない

店の内装もそうだったがお客の雰囲気も
失礼な言い方だが普通じゃない
異様な感じだった


矢野「…」