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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第9章 1人の夜の帰り道には、キケンは付き物です!

このお客さん、見た感じ30代後半ってとこかなぁ。


既婚者に見えるけど、毎日仕事上がりに惣菜を買いに来るから独身なのかなと思っていた。


だけど買う量が多いから、てっきり年配の両親と同居してるのでは?と小山さんたちと話してたっけ。


でも、私たちの予想はどれもハズレだったみたい。

実はあの人子どもがいるんですよって、明日小山さんに教えちゃおっかなぁ。

…なんてねっ。






「…ん?
何だろう、あの人」


「え?」



そんな私の思考など予想すらできないだろうこのお客さんは、ふと私の立つ向こう側に視線を向けたので、私もつられて後ろを振り返った。



(………あっ!!)



そうだ!
すっかり忘れていた!!

そもそも、なんで私がこのお客さんにぶつかるほど駆けっていたかという事を!



「何だかこっちを見てるようですけど、お知り合いですか?」


あのおっさん!

とりあえず私がこのお客さんと話してるから追いかけては来ないけれど。

でも車から降りて、立ってコッチを見てるよぉ!!

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