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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第9章 1人の夜の帰り道には、キケンは付き物です!

「今仕事の帰り?
いつも遅くまで頑張るね」



そう言うお客さんもスーツ姿に、仕事カバンを持っている。

1日仕事で疲れているだろう、スーツだけじゃない、顔だってくたびれているようだ。



「あ、いえっ
でもお客さまも、今お帰りってとこですかね」


「あぁ。
ちょっと前からプロジェクトに参加してて、帰りがまた遅くなってるんだよ。
もうお腹と背中が、くっつきそうだ」



あぁ、なるほど。

今が仕事の帰りなら、もう既に閉店しちゃってるうちの店では買い物なんてできないわけだ。


予想が外れたね、小山さん。



「だけど、じゃあ今から晩ご飯ですか?
うちのお店は9時で閉まっちゃうから、どこかコンビニに行かれるとか?」


「いやいや。
それなら、最近は子どもに買いに行ってもらってるので、今夜もそちらのおかずを戴きますよ」


「…あぁ、そうなんですか!
それは何よりですね」



子ども!?
このお客さん、子どもがいるんだ!!

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