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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第14章 また1つ、年を取りました!

「1つだけ、試作品?」


「は はいっ
いつも来てくれるお客さんが、うちのサラダを気に入ってくれてて、それであの日試しに作ったリンゴ入りのものを差し出したんですっ」



店の看板を背負っている以上、店長の許可なくそんな勝手な事をしちゃいけないのはわかってた。

だけど私の自信作でもあったし、実際食べてもらって好評だったから、つい毎日彼の為だけに作ってしまっていたの。


私がお客さん1人ずつと対応できる、レジ担当なのを利用して…。





「…それで、何らかの経緯で他のお客さんの口に入って、そうなったわけか」


「すみませんっ。
つい美味しいって言ってくれたから、サービスしたくなっちゃって…」



会社なんだから、一応マニュアルに沿った仕事はしなくちゃならない。


確かに久保店長は良い創作料理は陳列してもいいって言ってたんだけど、それには許可をもらわなきゃならないし、何よりこのリンゴサラダは却下されていた。


当たり前の話だけど、この件に関しては私が悪いのだ。

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