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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第3章 やっぱり、イマドキの若いもんはぁ!

おかげさまで「美味しい!」と評判のうちのお店は、陳列された選り取り見取りの惣菜が次々売れていく。

ピークを超えた夜も19時くらいになると、それらは殆ど完売になっていくのだけど、今度は主婦ではないお客さんをターゲットにもう少し新しい惣菜を陳列する。



「いらっしゃいませ。
こんばんは」



このくらいの時間になると、次は単身赴任や、それこそ独り身の男性のお客さんが増えてくる。



「ここの唐揚げ、安くて美味いよね。
毎日食っても飽きんわ」



「わぁ、ありがとうございます!」



ニコニコ営業スマイルで、バーコードをレジに通す。


見た感じ50代くらいのこの男性のお客さんも、殆ど毎日ここに通う常連さんだ。



「はい、2点で760円です」


「じゃあ、ちょうど置いとくね」


「ありがとうございますーっ」



受け取ったお代をレジに入れようとした時、惣菜の入った袋を手に持ったお客さんが、チラっと私の顔を見て帰りかけた足を止めた。



「あー…ねぇ?」


「はい?」



何だろう。

お箸はちゃんと袋に入れたハズだし、何か他にやり忘れた事あったっけ?

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