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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第3章 やっぱり、イマドキの若いもんはぁ!

「…………………」



それにしてもあのおっさん、私の事いくつだと思って声をかけたんだろう。


夜だから、学校を終えてバイトに来た高校生だと思ってんのかな。

それとも、高校卒業した新社会人とか?


実はもうアラサーなんて聞いたら、ビックリするかしら。


そもそもあのおっさん、中年だけど独身?

仕事はしてるみたいだけど、晩ご飯はうちの惣菜でまかなってるみたいだしなぁ…。



初めての経験に、またしてもこの職場特有の詮索が始まってしまった。


だけど今回ばっかりは他人事じゃない。

だってあのおっさん、「また今度ね」って言ったもんねっ

じゃあまた声をかけてくる────!?











「………あの」


「はっ」



ついまたボーっとしてしまっていたらしく、カウンターの前でいくつかの惣菜を置いて待っている別のお客さんに呼ばれてしまった。



いけない いけない。
今は悩むより仕事しなきゃ!



「はいっ、すみません!
いらっしゃいませ、こんばん………」



いつもの営業スマイルでお客さんに向き合い、マニュアルの挨拶をしかけてハッとしてしまった。


だって今目の前にいるお客さんは、近くに住んでるんならまたどこかでバッタリ会えるかもしれないと思っていた、あの時の────…

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