テキストサイズ

ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第24章 幸せに、なりたいと思ってます…!

私は、イチゴバラさんの番号とメアドが書かれた紙に目を通した。


するとそこには、つい昨日慎吾くんの保険証を見ながら頭をひねった漢字が、一緒に書き綴られていて、グッと唇を噛んだの。




盆子原 慎二


「…イチゴバラって、こういう字を書くんですね」


「あぁ、一見読めないですよね。
よくボンコバラだとかボンシハラだとか、間違えられちゃいますよ」


「あは…」



私はどう間違っても変えられそうにない事実に目を閉じながら、その紙をバッグの中にしまった。


もう慎吾くんとの事はケジメつけようとしたのに、明日にはまたケータイを取り戻しに行かなきゃならないんだ。


また何やかんや言って甘えられそうな予感がするけど、でももうハッキリ言おう。



私の事は、好きになっちゃダメ。


私は、キミの母親になろうとしてるのよ!



…って。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ