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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第24章 幸せに、なりたいと思ってます…!

止めた足を再び動かすと、私たちはいつも別れる交差点の所まで来て、また止まった。


そのすぐ横には、本屋さんがある。


その本屋さんの横を更に通り越して行き、あの見える青い屋根の家が盆子原さんの家だ。

あの家には今きっと、お父さんの帰りを待ってる慎吾くんがいるんだね。



「それじゃあ盆子原さん、おやすみなさい。
明日、改めて連絡させて頂きますね」


「うん、ありがとう。ゆっくりでいいとは言ったけど、でも待ってるよ」


「はい…」



期待されると早く応えたい気持ちはあるんだけど、でも今だけはできない。

罪悪感を感じながら、私はペコリと軽く頭を下げた。


明日はなるべく早く盆子原さんに連絡しよう。

それと、登録してる慎吾くんの情報は、履歴も含めて削除しなきゃ…。

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