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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第26章 どうしていいか、わからないんです!

午後15時


案の定私が仕事に入るまで、盆子原さんからの電話やメールは返ってこなかった。


どの道夜にはきっと店の方に来てくれるだろうし、帰りは一緒になるだろう。



午前中の慎吾くんとの別れ方に、未だショックは隠せないけれど。

でも少しでも早く忘れる為にも、私はその分仕事に集中した。


なのに…



「ヒナ坊、手が止まってるぞ」


「ぁ…っ
す すみませんっ」



いくら集中しようと思っても、私が担当になっているサラダ作りをしていたら、どうしても慎吾くんの事を思い出してしまって忘れられない。



──『絶品だね』


笑顔で私の作ったものを喜んで食べてくれる、慎吾くんの大好物。


それが、こんなにもツラい思い出になっちゃうなんて思わなかったよ…。

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