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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第26章 どうしていいか、わからないんです!

あの時に最後に見た慎吾くんの顔が、夢にも出たの。


まさか私の口から結婚かんて言葉が出るとは思わなかったんだろうね。


驚いたような、裏切られたような、どうしたらいいかわからないような。
そんな顔して私を見たの。





「ひな」って呼んでくれるの、心地よかったよ。

でも今度からは、「お母さん」って呼ばれるのかな。




でもそんなの、私だって嫌だよ。



私をお母さんなんて、見てほしくない。



──『ひなはひなに、変わりないじゃん』



そう言ってくれてスゴく嬉しかったのに、もう私は『ひな』じゃないんだ────…!



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