テキストサイズ

ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第26章 どうしていいか、わからないんです!

盆子原さんとのランチは、商店街の中にある軽食屋さんでする事になった。


それは車を持たない私が行きやすいように、家から近い所を選んでくれた盆子原さんの配慮。




──午前11時。

待ち合わせの現地に着くと、盆子原さんは1人先に来ていた。



「僕は用事があって先に家を出たので、子どもは後から来ます。
先に中に入りましょうか」


「あ…はい」



お互い特に気張った服ではなく、前に一緒にお買い物をした時のようなラフな私服。


父娘に見られないように下手な化粧だけは頑張ったけど、実際は殆ど効果ないかもしれないなぁ。



ちょっぴりコジャレた軽食屋さんのドアを開けると、私と盆子原さんは店員さんの案内で、窓際のテーブルに着いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ