テキストサイズ

ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第4章 私の勝手な親切は空振りですか!

「友だちと会うから」なんて言ったけど、もちろん本当はアイツに借りた傘を返すだけ。


だけど、まさか今日仕事が休みだと思わなかったから、いつ来るかわからないアイツの為に早めに行く事にしたのだ。



お母さんには、別に正直に言って出ても良かったんだけど。

でもわざわざ傘1つ返す為に長時間待つなんて、普通に考えたら変と思われるかもしれないもんね。



昨日お店に来たのは20時頃だったから、今日もそのぐらいの時間に来るのかもしれない。

でもそう思って来たら、入れ違いになったなんて嫌だから。



あーん、もぉ!

私ってば、なんかアイツの為にスッゴく振り回されてる感じ!!


タダより高いものはないって、ホントだわ。



…って。

私ってば、ちょっと真面目すぎるのかなぁ?



しばらくお店には毎日通うって言ってたし、別に明日の仕事の時でもいいのかも…




「……………………」



ううんっ

今日返すって約束したんだもんね。


これくらいが普通なのよ!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ