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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第26章 どうしていいか、わからないんです!

「…どう、されましたか?
さっきからずっと、不安そうな顔をしている」


「えっ、あ…っ」



顔に出さないように気を付けなきゃって思ってたのに、盆子原さんに心配されてしまった。



「お腹、まだ空きませんよね。
緊張も、しなくていいですよ。先にコーヒーだけ注文して、話でもしましょうか」


「あ、はい…っ」



…よかった。変な風に疑われないで済んだみたい。


だけど、それも時間の問題だよね。
どの道、慎吾くんがここに来たら状況は変わる。


黙って受け入れてくれる?

それともこの場で、お父さんである盆子原さんに本当の事を話しちゃう?

でも、そんな事しちゃったら…





「慎吾…」

「ぇっ」


「…って言うんですよ。
息子の名前です」


「あぁ…」



…なんだぁ。
いきなり慎吾くんの名前が出てきたから、ビックリしちゃった。


そうだよね。
盆子原さんからすれば、私と慎吾くんは今日が初対面だと思ってるもんね。


私もそのつもりで、話を合わせなきゃ。

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