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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第26章 どうしていいか、わからないんです!

盆子原さんの注文してくれたアイスコーヒーがテーブルに届き、私は「いただきます」を言ってストローを口に付けた。



「慎吾は高校1年生で、つい先月の末に16になったばかりなんですよ」


「わぁ…そうなんですか」



そう相づちを打ちながら、わざと盆子原さんと視線を合わせないように、カラカラと氷の入ったグラスをストローで混ぜてみた。


慎吾くんが16歳になった事なんて、もちろん知ってる。

1日遅れになったけど、一緒にケーキも食べたんだもんね…。




「誕生日だってのに、父親の僕は何もしてあげられなくて。
それでようやく取れた休みに、慣れない手料理を振る舞ってやったんですよ」


「あぁ。
きっと、慎…吾さんも喜ばれたでしょうね」


「あははっ
笑いながらハッキリ、下手くそって言われちゃいました。
でも、全部食べてくれましたよ」


「…あはっ」

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