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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第26章 どうしていいか、わからないんです!

盆子原さんの話を聞いて、その時の慎吾くんの顔が目に浮かんだ。


家庭に時間が割けない代わりにお金を多めに渡してるって言ってたけど、慎吾くんはお父さんの事をちゃんと想ってるいい子なんだよ。



「…ステキな息子さんなんですね」


「はい。何だかチャラチャラ頼りない風貌かもしれませんが、忙しい僕も助けられてます。
本物に良い、自慢の息子なんです」


「……」



嬉しそうに語る盆子原さんの顔を見て、だんだんと罪悪感に押しつぶされそうになった。


私はこのステキな家族に、亀裂を入れる存在になるのかもしれないのだから…。


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