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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第26章 どうしていいか、わからないんです!

「慎吾…の番号じゃないな。
…もしもし?」



どこからか掛かってきたケータイに、「失礼…」と私に言いながら出た盆子原さん。


その間に、また私はフッと現実に帰っていた。


きっと今日はこのまま2人でランチをして、盆子原さんは帰ったら慎吾くんと話をするだろう。


そうしてその時、ようやく盆子原さんは私と慎吾くんの関係を知るんだわ。



(あぁ…っ)



それで…私は2人とは一緒にいられないようになってしまい、2人も家族の絆に溝が出来てしまうのよ──…っ





「…慎吾が、病院に!?」


「ぇっ!?」



両手を顔に覆い、絶望に肩を震わせていた時だった。



電話で話す盆子原さんの声に、私はハッとして顔を上げた。



慎吾くんが、病院って…?

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