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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第27章 本当に本気で、心配しちゃいました!

「こんなタイミングで渡すものではないんですが…」


「え?」



包みを開いた中には小さな小箱のようなものが入っていて、もしやと思いつつも中を開けて見ると、「あ…」と声を漏らしてしまった。


石なんかは付いていないのだけど鈍く銀色に光る指輪が1つ。


つまり、これって…



「朝急いで買ったものだから大したものではないんです。
本物はまた改めてご用意します。今は…とりあえず形だけでもと思いまして」


「…ありがとうございます」



私は盆子原さんからの指輪をギュッと胸に抱くと、それだけを言った。


だんだんと近付いていく、盆子原さんとの未来を感じながら…。



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